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    november 2005

    Congotoronics / Kokono N゜1

    久しぶりに鳥肌が立つくらい刺激的な「音」を聴かせてもらった気がする。
    アフリカはコンゴから届いた強烈極まりない音楽。
    ライナーによると「世界驚愕の電気親指ピアノ・感電必死のサウンドシステム・コンゴの電気オヤジ共による轟音人力トランス」。なんだか凄そうでしょ?(笑)
     
    底抜けに明るく、薄ら寒くなるほど凶悪、ただならない高揚感をまとって曲が肥大して行く。
    そこで鳴らされる音はいままで聴いたどれにも似ていない。少なくとも俺が聴いてきた中では、ね。
    ジャケットにも移っているリケンベ(親指ピアノと言うらしい)なる楽器が主で、その他に自動車の廃品を利用した手作りのドラムキットやベルが加わっているらしい。
    その音を拾うマイクも同じように廃車の部品から手作りされていて、どこぞから拾ってきたアンプを通して轟音を生み出していると言うから驚きだ。
    あ、スピーカーも廃品利用だってさ。しかもバカでかいメガホンみたいなヤツ。街宣車も真っ青だ。
     
    こう聞くとなにやらレゲエのサウンドシステムを思い出すが、歌われている内容も社会や政治に対するメッセージが込められているそうだ。
    なんだかロマンチックですね。海を越えた見知らぬ者同士が、自然発生的に同じやり方の音楽表現にたどり着くなんて。
     
    アフリカ音楽なので当然アフロミュージックと言うかトライバルな曲が鳴らされる訳だが、クラブミュージックを通過したと思しきミニマルな質感の曲もある。コレがクールでかっこ良いんだ。
    バンドのメンバーにダンサーも居るそうで、どんな風に踊るのかぜひライブが見たい。
     
    最後にとても胸にささった話がある。
    このKokono N゜1というバンド。リスナーや自分たちのためにはもちろんだろうけど、どうも根本的には生きてる人のために音楽をやっている訳ではないらしい。
    では、誰がためか。祖先の人々や神様に向けて音楽をやっているそうだ。
    そしてコンゴの首都キンシャサという街は非常にノイジーな街らしく、天まで届かせるためにやむを得ずアンプやスピーカーを利用するに至った、と。
     
    少し妄想が働いた。
    彼らは敬虔な気持ちだけで祖先の人々や神様に自分たちの音楽を届けたいと思ってるのだろうか。
    いいや多分違う。このオッサン達は腹にイチモツ持ってる。でなきゃこんな凶暴な音楽が生まれるはずない。
    俺には「無理矢理にでも聴かせてやる」と言った脅迫めいた動機があると感じずにはいられなかった。
    まさに腹の据わったレベルミュージック。ぜひ多くの手に耳にこの音楽が届きますように。
     
     
     
    12/17現在HMVで特集が組まれています。ご参考まで。
     
     
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