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2006年2月 metropolis now / metropolis nowいわゆるナードヒップホップと言うものに苦手意識がある。
あまりに公言しているので良くない思いをさせてしまう場面もあるのかな、と思ったり思わなかったりするわけですが、苦手な理由として主に二つありまして。
一つはあの歌うようなフロウ。しかもみんな似たり寄ったりでヘロヘロ。そもそも同じような理由でNellyやら50centからしてダメなんだから、よっぽど声が好みだったりvibesが合わない限りけっこうキツイ。
二つめはチェロやらピアノやらによる哀愁たっぷりのサンプル(?)センス。単純に鬱々とした気分になる。音楽聴いてもの悲しい気分になってもねぇ・・・演歌みたいでどうもなぁ。
とまあ散々な言い草ですが昨年リリースされたsosoのアルバムでかなり認識を改めた部分もありつつ、それでも積極的に聞き進めるには至らなかったのですが、今回素敵なジャケットにひかれて視聴をしてみた所、とんでもない名曲が一曲入っていたのです。しかもそれはラストチューン。
その名曲"Another Tommorow"は穏やかで温かみのあるチェロと軽やかなアコギのループにシンプルなドラムが加わる爽やかで疾走感あふれる素晴らしいビート上を、勢いのあるハキハキとしたラップが駆け抜けるどこまでもキャッチーで高強度のポップネスに溢れ返っています。
5人によるマイクリレーで、特にトップバッターのラップには恐れ入りました。出だしからトップスピードに乗せるその役割を完璧に果たしている。彼のライムとドラムが同時に落とし込まれる瞬間の弾けた雰囲気はそのまま最後まで途切れることなく持続していきます。
いやはっきり言って5人ともそんなにラップ上手くないんだよ、たぶん。ただその拙さのようなものがこの曲にさらなる瑞々しさを加えてる。
そして白眉はフックだ。英語の全くできない俺にもわかるフレーズで歌い上げるこの数ラインがこの名曲の核だ。以下聞き取れた部分だけを抜粋してみると。
(ターミネーターⅡで某知事がゆってたね)アスタラビスタ・サヨナラ・Yesterday is another tommorow.
nice to meet you, チャオアミーゴ, Everything is OK.
I promise you and see you again.
なんだろね。甘酸っぱい気持ちでいっぱいになります。嗚呼我ながらキモイ。
誰にも訪れるどこか爽やかな寂しさを伴った別れ、或いはいつかまたこの場所で会おうと言った不確かながらも希望に満ちた約束・・・少々クサイけど素敵な王道的青春の一ページを見事に切り取ってはいないだろうか?
アルバム全体を通しては上記した苦手な感じではあるのだけど、最後のこの曲を輝かせるための壮大な前フリなんじゃないかと思わせるほど圧倒的な力を持ったこの曲。
そのためだけにでもと言うのは些か乱暴だけどぜひ一度耳を傾けて欲しい名曲です。
ここでAnother Tomorrowを含む3曲試聴できます。
追記:
hueのblogでフックのリリックがUPされてたので無断で転載
2006年2月 JEL / soft moneyこのblogにも取って付けたようにカテゴリがある。
まああくまで俺基準ではあるけれど、どこに入れて良いかわかんない時は'音楽'に入れる事にしている。
JEL待望の新作を'HIP-HOP'じゃないカテゴリに入れることになるとは。
もちろん今作でも彼の真骨頂であるドープドラムスはうねるファンクネスを伴って鳴り響いてはいるのだけど、いままでのサンプリング感は薄い印象。
cLOUDDEADに13&godを経ての新作な訳だから、この変化もある程度予想できたとは言え、想像を遥かに越えていた。
曲構成がかなり自由になっていて、スクラッチやラップを乗せた曲もあるけれど、ロック色の濃い仕上がりに感じた。
例えるならodd nosdumやRjd2のプロダクションを想起させると言いますか。
で、問題はそこですよ。正直な所、一聴してノズダムが浮んじゃう辺り複雑な思いもなきにしもな訳で。
でも決してネガな感じとは違うんだよな。現にこればっか聴いてるし、首もガンガン振ってる。
トータルタイムが40分と短めなのも多少影響あるのかな。ダダーッと疾走する感じが印象を変えてるとか・・・?
なんとも煮え切らない物言いで恥かしい限りだけど、良盤であることは間違いない。
実際、彼に伍するビートメイカーどんだけいるよって話で。Alias, tel jim jesusと躍進著しいanticon勢の中でもその存在はますます揺ぎ無い。それを見せ付けて(聴かせつけて?)くれる一枚であります。
2006年2月 それいけ駄文パラダイス昨年末から日本語ラップばかり聞いている。どの作品もいろんな意味で聞き応えのあるものばかりでうれしい限り。本当なら一枚一枚きちんと感想を述べる事がリスペクトってものなんだろうけど、あまりにも量が多すぎて正直めんどくさいのもあるし、なによりも頭と耳がごった煮状態でわけわからなくなってしまっている。ああ、今年は無軌道な買い方はやめたいと宣言したばかりだってのに。なに言われても返せないよこれじゃ。
BIG JOE / the Lost Dopeから始めようか。獄中の電話越しから録音したというラップは確かにある種の臨場感を生み出しているのは事実。でもそれをギミックとして必要以上に盛り立てるのはカッコ悪いぜ。なによりも本人がそんなこと望んでないでしょ。スタジオで仲間に囲まれてラップしたいはずだよ。これだけソウルのこもったすばらしいラップをしてくれているのだからなおさらそう感じるよ俺は。そして特筆すべきはDJ DOGのビート。どれもこれもDOPE極まりない。stretch youichi、DJ napeyと共にもっともっとオーバーしてしかるべき才能だ。
Heaven's恋文 / 志人。音としてとても聞きやすい。トラックとの融和が絶妙。特にonimasとのビートに於いてそれは際立つ。その世界観にとっぷり浸かるのも良いし、そのリリックにじっくりと耳を傾ければ、その毒と切なさと独特すぎる物語性に引き込まれることは必至だ。音楽を通じての自己表現を磨き上げれば上げるほど他者と乖離して行くような哀しさを纏ったこの不世出のラッパーは、最後の曲でこう訴えかける。少しだけ耳をかしてくれないか、と。そこで思わず落涙した。ステージの過剰なまでのアジテーターとしての姿の奥には、一人の青年のこんな純な想いが込められているんだね。
餓鬼レンジャー / GO 4 BROKE。勇ましいタイトルの割には相変わらずじゃんか。だがそこがうれしい。いやマジで。彼らの曲を聞くとなぜかたけし軍団を思い出す。なにかと言えば全裸で大騒ぎするあの連中だ。しかもどいつもいい歳こいて家族もいるおっさん。そんな彼らと合い通じる胆の据わった感じが餓鬼レンジャーにはある気がする。凡百の勢いだけの馬鹿騒ぎラップとは一線を画すギラギラしたスケベ魂が溢れる快作。これからもそんな感じでひとつ。
D.M.R. / とぐろ。トラックがより二の線に。うんカッコ良い。彼らの動き続けてる感はとても好感がもてるし、裾野の拡大にも大いに貢献しているとは思う。しかしながらラップアルバムとしては些か疑問符が。はっきり言ってどのラッパーも埋没してますよ。あのメテオでさえも。録って出しのフレッシュな空気がすごく良いだけに勿体無い気が。
MSC / 新宿 STREET LIFE。傑作。ポピュラーな作りのトラックに関してはクルーのいままでの立ち位置から考えても当然賛否両論出てることでしょう。しかしHIP-HOPという音楽を通じて食っていくという清々しささえ感じる今作を前にしてそんなことは小さいですよ。実際ラップは変わらずタフなままだしね。街の情景描写に関しては漢をも凌ぐO2の進化。コンシャスなリリックに関してますますもってその才能が開花し始めたプライマル。TAVのラップと佇まいは日本全国のB-BOYにどれだけ光を与えていることか。魅力を抜き出したら切りないね。
くレーベルコンピレーション其の弐。クレバ主催のレーベルらしい。かなり意欲的な内容。まずビートがシンプル極まりない。音数が大変少なくて、ドラムとあと1~2音?実際はそうじゃないのかも知れないけど、そう聞こえちゃうくらい全編通じてそんな感じ。そしてそこにのるラップは日本語でラップすることがひとつの歌唱法としてどれだけ確立されているかを改めて確認できるほどのハイクオリティ。4曲目の'片手にラガー'を聞いてごらんなさいな。かっちょいいの一言だよホント。ところでこのアルバム新○堂限定での販売なんだけど、以前ニトロのシングルもそんな展開してたよね。エライさんが日本語ラップに理解ある人なのかしらん。
Rino Latina Ⅱ/ the second。雷からDJ YASのアルバムでのLAMP EYE復活。そしてこの5年ぶりの2ndアルバム。あくまで個人的な思いだと強調しつつ、ひとつの時代が終わったのかもしれない。オッサンの懐古癖炸裂させてもらえば、Rinoというラッパーの登場は当時それはそれはすさまじい衝撃を伴っていたものだ。そして雷の結成。その存在はさんぴんキャンプ実現の大きな原動力の一つでもあった訳で。。。やめた。所詮繰り言。しかしながら望みはまだあるぞ。盟友DJ YASの、またはDJ KRUSHによる単独プロデュースによる作品。俺はそれが聴きたい。それはきっと彼が嘗てラップしたようにすべてを次のステージへ根こそぎ引き上げるくらいの力をもつと思うんだよね。
DABO / the FORCE。日本最高峰ラッパーの4作目。なんだかんだ言ってフルアルバムをこれだけ定期的に出せるってのはすごいことだよね。毎回思うんだけど、聴き終えた後ホントなにも残らないんだよなあ。ただただDABOという存在のみがレペゼンされて終わると言いいますか。逆に言えば数十曲ありとあらゆる言い回しで自分のことをプレゼンテーションできてる訳だけだからすごいことだ。今作では多少コンシャスな内容のリリックも披露してるけど・・・ね。貶してるようだけど大好きなラッパーです。声、フロウ、ライミングどれをとってもオリジナル且つ一級品。
クレバ / 愛・自分博。言うことねえよ(笑) 完成され過ぎてるから。きっとハンパなくIQ高いんだろうね、この人。それにしてもラップ上手いよなあ・・・。かなり積極的に人脈を広げ曲を残そうと動き回っているようなので今後相当おもしろい流れを作ってくれそうです。好き嫌い功罪もろもろひっくるめてもメジャーフィールドで間違いのない結果を残し続けた彼がそれをすることはきっと良いこと。なんか作品の感想になってねえなこりゃ。
韻踏合組合 / TRASH TALK。メンバー減した後の待望のアルバム。日本語ラップ好きで本当に良かった。エローン大爆発。遊戯どこまで引き出し増やすんですか。上記のMSCのアルバムとくレーベルコンピにも彼らは参加していて、今回書き連ねているリストの中でも両極端と言って良いこれらのアルバムの中でも両方でかなり目立っているのだから脱帽です。個人的な意見だけど、一番懐が深いと言うかあらゆる意味に於いて幅の広いラッパーはライムスターのmummy-Dだと思っているのだけど、クルー単位で同じ存在と言えるのは彼らだと思います。長々とそしてダラダラと駄文を書き散らして来ましたが、このアルバムが一番のヘビーローテです。最高。
んー、それでもリリースラッシュはまだ続くんだよねえ。真打ライムスターが控えてるし、女性ラッパー、コマチのアルバムも楽しみだし。オジロザウルスも確か近々だったな。楽しみだ。 で、zeebraと般若も聞いた方が良いんだろうか・・・ 2006年2月 Dosh / Live on KALXカリフォルニアにあるらしいKALXというスタジオで録音されたLive音源。ライブと言うからには一発録りなのでしょうか。彼のプライベートレーベル、dosh family recordingsから。
オープニングに以前Anticonのサイトで演奏の様子がUPされていた、'I call the kettle back'をオープニングナンバーに2ndアルバム'pure trash'からの曲を中心に演奏されています。
例のドラムとヴィンテージシンセのが思う存分楽しめるので、あの独特の音がお好きな方にはたまらないかと。
当然俺はキャッキャッ言うておりましたよ。
そう大きくは違わないけれど、ライブ盤の醍醐味である原曲とのアレンジの比較もおすすめ。
彼の最大の持ち味である温かみのある手作り感が溢れかえっていて、思わず紅茶とビスケットなどを用意したくなりました。
ところでこの盤w○ n○dで購入したのだけど他のショップでは全く扱ってる様子がなかったんだよね。なんでじゃろ?
2006年2月 depth affect / arche-lymb, SubtractiveLAD / Suture, mountains / sewndepth affect / arche-lymb
サウンド自体はそんなに目新しさはない。merckやbotanica辺りの音に近い感じ。
エディットの効いたIDMっぽい硬質のブレイクビーツ。 しかしですよ!Aliasがラップで参加してると聞いちゃあ黙ってられませんて!例え一曲でも! つーかもっとラップせえよ。嘘ですしてください。 試聴:http://www.autresdirections.net/inmusic/article.php3?id_article=122 subtractiveLAD / Suture
ちょうど一年ぶりの2ndアルバム。
前作はまさにIDM王道な佇まいが最高にカッコ良い名作で、昨年のベストにも挙げたくらい大好きな作品。今作も期待を裏切らない仕上がり。 美しく雄大なメロディとバッキバキのIDMビート。 この人のアナログシンセの使い方は大好きですね、さじ加減が良いですよ。 mountains / sewn
experimental?サウンドアート?そんな難しいのは知らない。 mountainsの前作を聞いた時、俺はポップであるとさえ思ったくらいだ。(apestaartjeのリリースは概ねそうだけど) それほど優しく耳に馴染んでくれる素晴らしい作品。 オーガニックで豊かな音空間にただただウットリするばかり。 試聴:http://www.boomkat.com/item.cfm?id=19906 |
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